2019年7月20日(土)
SAP主催「第二回当事者参加型避難所運営ゲームHUG」夏バージョンの研修を行いました。講師としてお招きをしましたのは、昨年の冬バージョンに引き続き「被災障害者支援NPO法人ゆめ風基金」の長崎佳子様です。長崎様はご自身が障害当事者であり、避難所運営ゲームHUGの進行と「リアルな防災を考える」と題してご講演をいただきました。
避難所の多くは学校であり、学校の施設をいかに活用していくのか?当法人のスタッフと障がい当事者の方やご家族、他法人の方にも参加をして頂きゲームだからこそ言えるストレートな意見が各グループで活発に交わされていました。
障がい当事者の方からは「避難所で私達障がい者はどんな支援をしてもらえるのか?」と思っていたがこの運営ゲームを体験して「自分ができる準備と必要な支援を伝えられえる準備をしておきたいと思った。」の感想が聴かれました。
二回目の受講者からは「参加者が変わると更に幅広い目で避難所運営を考える事が出来た。」「冬よりも夏の避難所は解決の出来ない暑さで体力の消耗が強いだろう。そのような中で判断力がどこまで維持できるのか?」の意見もありました。
災害時に開設される避難所、そこには妊産婦や高齢者の方、様々な障がいのある方等、災害弱者と呼ばれる方が多く含まれます。乳幼児や家族の大切な一員でもあるペットを連れている方はどのような避難所生活をするのでしょうか。昨今の災害情報により、健常者であっても避難所の生活が厳しいものである事は誰もが知る事実です。
ケースバイケースの対応が必要とされる障がい者の方の避難所生活。すぐに福祉避難所にいけない場合も想定しながらその時に備えて日頃から「ああしよう、こうしよう。」と地域で継続して話し合い、コミュニケーションを図っておくことがとても重要です。